台湾のブロックチェーンセキュリティスタートアップCoolBitX、SBIやマネックスから1,680万米ドルを調達——年内に日本参入へ

source: thebridge

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※本記事は提携するTech in Asia「 Taiwanese blockchain startup CoolBitX nets $16.8m in SBI-led round」の抄訳になります

台湾を拠点とするブロックチェーンセキュリティ企業 CoolBitX は、シリーズ B ラウンドで、既存投資家であった日本の SBI ホールディングスや、台湾の国家発展基金 NDF(National Development Fund)、韓国の仮想通貨取引所であるBitSonic、マネックスグループらから1,680万米ドルを調達した。

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Photo credit: CoolBitX

今回調達した資金は、仮想通貨事業プロバイダー向けのコンプライアンス遵守補助事業「Sygna」のアジア地域におけるサービス拡大と、主力製品であるハードウェアウォレット「CoolWallet S」の開発に投入される見込み。同ウォレットの特徴は、Bluetooth によってユーザのスマホと接続され、高い UX を実現している点である。

昨年国際的な金融規制機関である FATF(マネーロンダリングに関する金融活動作業部会)は、マネーロンダリング防止(AML: anti-money laundering)とテロ資金供与対策(CFT: combating the financing of terrorism)に関する新しい標準規定を制定し、仮想通貨取引所に対するユーザ情報の収集・報告を要請した。CoolBitX の Sygna は、アジアの仮想通貨サービスプロバイダーらが同基準に遵守するためのサポートを行うソフトウェアである。

同社は、2014年に Michael Ou 氏によって設立された。同氏は Synga に関して、今年中に日本法人の設立を宣言すると共に、以下のようなコメントをしている。

ブロックチェーンと暗号通貨業界は重要な時期にあり、 同業界のグローバル競争という観点では、過去1年間の規制の発展と投資規模からも、アジア市場におけるアダプションと革新性には大きく期待しています。

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