SygnaとChainalysisがAMLコンプライアンスに関する新たなパートナーシップを発表

FATFトラベルルール、制裁スクリーニング、トランザクションモニタリングの各要件を満たすVASP向け統合ソリューションを効率的なインターフェースで提供

ニューヨークおよび台北、2021年9月2日:世界的なブロックチェーンセキュリティ企業で、暗号資産向けマネーロンダリング防止(AML)コンプライアンスソリューションのSygnaシリーズを開発するCoolBitXと、ブロックチェーンデータプラットフォームであるChainalysisは本日、取引所を含む暗号資産サービスプロバイダー(VASP)の規制要件への対応を支援する新たなパートナーシップを発表しました。

Sygna Gateは、暗号通貨取引の自動監視ソフトウェアであるChainalysis KYTをソリューションの一種としてアクセスブラウザゲートウェイに統合、これにより制裁スクリーニング、ブロックチェーン解析、そしてSygna Bridgeトラベルルール対応プロトコルを含む総合AMLソリューションを提供します。

特に、トラベルルールの要件を満たすことは、世界中の暗号通貨事業者にとって最重要課題です。マネーロンダリング防止およびテロ資金対策に関するグローバル基準を策定する政府間組織である金融活動作業部会(FATF)は、最近、2回目の12ヶ月レビュー(second 12-month reviewを公表しましたが、このレビューの中で、多くの管轄区域が本勧告の実施に難航している現状への懸念が表明されました。しかし現在では、今回のSygnaとChainalysisの統合をはじめ、VASPがトラベルルールを遵守するための各種テクノロジーやツールが提供されています。

2021年6月から稼働しているSygna Gateは、主要なパートナーシップを通じてVASPに幅広い柔軟性と選択肢を提供するように設計されています。また2021年10月には、この統合ゲートウェイをさらに進化させたSygna Hubと呼ばれるオンプレミス型完全自動化バージョンが発売予定です。Sygna Hubは、自動AML戦略とオンプレミス型ソフトウェアを有する金融機関や暗号資産取引所からの市場ニーズに応えて発売されます。統合後のSygnaパートナーシップを活用することで、VASPはバックエンドでの取り組みが最適化されることから、リソースを大幅に節約することができます。

CoolBitXのCEOであるMichael Ou氏は、声明の中で次のように述べています。

“Chainalysisは、デジタル資産業界におけるデータおよびコンプライアンスのリーディングカンパニーであり、その素晴らしい実績と技術力から、当社が長年にわたり提携の機会を切望していた企業です。それ故に、今回のパートナーシップ公表を大変嬉しく思います。当社は、ビジネスモデルへの影響を最小限に抑えながら、法規制遵守の達成を目指すお客様を支援するために、大手AMLソリューションプロバイダーと強力なパートナーシップを構築したことに価値があると確信しています。”

Chainalysisのアジア太平洋地域マネージング・ディレクターであるUlisse Dellorto氏は次のように述べています。

Ulisse Dell'Orto (@ulisse_dell) | Twitter

“当社は、今回の提携により、トラベルルール対応を含む統合規制ツールへのお客様ニーズにお応えできることを大変嬉しく思います。Sygnaはアジアにおけるリーディングプロバイダーであり、このパートナーシップを通じて、暗号通貨業界の信頼性が向上することを期待しています。”

Sygnaは、本社のあるアジアで2021年に急速な成長を遂げており、同社のトラベルルール対応プロトコルは、すでに多くの公認暗号資産取引所で採用されています。データ、調査、コンプライアンスの分野で世界をリードするChainalysisは、最近、シリーズE資金調達ラウンドに成功し、資本価値は42億ドルに達しました。同社のデータとテクノロジーは、60カ国以上の金融規制当局や金融機関から信頼を獲得しています。

暗号資産分野の代表的なAMLコンプライアンスソリューションプロバイダー両社の連携強化を通じて、デジタル資産業界が、規制改革に対応するためのパートナーシップを積極的に活用していることを世界の規制当局に対してアピールしなければなりません。規制が世界的に明確化されていく中で、この強固な統合AMLソリューションは、デジタル資産業界における慣行の礎となるでしょう。

CoolBitX CEOのMichael Ou氏と、Chainalysis アジア太平洋地域マネージング・ディレクターのUlisse Dellorto氏がメディアのインタビューに応じています。

CoolBitXについて

Brand Assets – CoolBitX

CoolBitX Ltd.(CBX)は、デジタル資産の普及を最大化するために必要な次世代インフラを構築する国際的なブロックチェーンセキュリティ企業です。2014年にMichael Ouによって設立され、SBIホールディングスの支援を受けたCoolBitXは、2つの製品ラインである「CoolWallet」と「Sygna」を通じて、暗号資産の大衆普及を促進するために、急速に変化するブロックチェーン業界にソリューションを提供しています。CoolWalletは、クレジットカードサイズのハードウェアウォレットで、ユーザーの携帯電話とBluetoothとの接続が可能です。Sygnaは、暗号資産サービスプロバイダー(VASP)向けコンプライアンス製品で、効果的かつ堅牢なテクノロジーを使用して、VASPのコンプライアンス業務を簡素化します。CoolBitXの詳細についてはこちらです。 https://coolbitx.com/

Sygnaについて

Sygnaは、デジタル資産業界におけるAMLコンプライアンス変革の最前線にいます。Sygnaは、Bridge(市場初のトラベルルール対応プロトコル)、Gate(SaaSブラウザゲートウェイ)、Hub(統合AMLプラットフォーム、2021年10月発売予定)の3つから成る相互運用可能なコンプライアンスソリューションを通じて、変化するVASPのコンプライアンス需要に対応するために、最高の情報およびデータセキュリティ基準を提供することを目指しています。Sygna Bridgeは、2021年4月、世界的に認識されている情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)規格であるISO/IEC 27001認証を取得しました。また、2020年には、シンガポールの大手ブロックチェーン協会ACCESS(シンガポール暗号通貨事業・スタートアップ企業連盟)より高い第三者評価(favorable independent assessment)を得ました。Sygnaの詳細についてはこちらです。 https://sygna.io/

Chainalysisについて

Chainalysisは、ブロックチェーンデータプラットフォームです。当社は、世界60カ国以上の政府機関、取引所、金融機関、保険会社およびサイバーセキュリティ企業にデータ、ソフトウェア、各種サービスおよびリサーチを提供しています。調査、コンプライアンス、市場情報戦略ソフトウェアに注力する当社のデータは、世界で最も注目されている刑事事件の解決や、また消費者が安全に暗号通貨にアクセスできる環境整備に活用されています。Accel、Addition、Benchmark、Cootue、Paradigm、Ribbitおよび他のベンチャーキャピタルによる支援を受けたChainalysisは、低リスクでより多くの経済的自由を促進するブロックチェーンへの信頼を構築しています。Chainalysisの詳細についてはこちらです。 www.chainalysis.com